発足のごあいさつ
今般、関係者のご尽力により岐阜市が推進する「まちづくり協議会」のひとつとして、「長森東汎愛の郷づくり協議会」が令和2年2月29日開催の設立総会において承認され、無事発足することが出来ました。
安全で安心して暮らせること、明るく魅力に溢れた地域を築くこと、そんな願いを実現させる主役は、地域を愛する私たち一人ひとりです。
長森東地域は、明治初期に地域の人々が手を携えて「汎愛(はんあい)学校」を設立して下さった地域です。災害の恐れも少なく交通条件もある程度整備された暮らしやすい地域として発展し続けています。
ここに生まれ或いは集い、育ち、暮らしている私たち一人ひとりが、先人から受け継いだふるさとを守り、地域力を高めて、誰もが安心して暮らすことのできる住み良い地域として、次の世代へと引き継いで行かなくてはなりません。
そのためには、自治会を始めとした各種団体がその役割を十二分に果たすともにその組織力と機能をより一層発揮して行かなくてはなりませんが、新しい感覚をもっておられる住民、自治会、各種団体などが、地域づくりを語り合い、情報を共有し共鳴し合って参画することのできる”機会”や”場”が必要となって来ました。
防災・防犯、環境、子育て、福祉など身近な悩みをどう解決すれば? 子どもたちを健やかにしとねる環境は? 地域の資源をもっと活用出来たら!など、お互いが“地域づくりの芽”を発見しつつ、地域の皆さんと協働してその芽を育てて行こうではありませんか。
この会の設立が、長森東地域の新たな地域づくりの出発点となれるよう、世代を越えた一人でも多くの皆さんのご参加をお願いします。
令和2年2月29日
会 長 平光 孝司
祝 辞
本日、「長森東汎愛の郷づくり協議会設立総会」が、多くの皆様のご参加のもと、開催されますことに心からお祝い申し上げます。また、平光連合会長をはじめ、長森東地域の皆様におかれましては、本市の協働のまちづくりに対しご尽力、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨今、少子高齢化や個人の価値観の多様化などにより、地域コミュニティが希薄化していると言われております。
その一方で、記録的な大雨や大型台風による避難所開設、あるいは通学時の見守り活動など、防災・防犯をはじめ、地域住民が互いに助け合う地域コミュニティの重要性はますます高まっております。
このような社会情勢の中、長森東地域は令和2年4月1日現在で高齢化率が約29%と市内の他の地域に比べると低く若い方が多く暮らすコミュニティであると言えます。
そうした長森東地域をさらに活力あるまちにしていこうと、設立準備会の皆様が中心となり、まちづくり協議会の設立に向けた取り組みを進めてこられたことに、敬意と感謝を申し上げる次第であります。
そしていよいよ本日、長森東汎愛の郷づくり協議会が立ち上げられます。長森東汎愛の郷づくり協議会では、次の二つのことについて、ぜひ取り組んでいただきたいと考えております。
一点目といたしまして今後どんな長森東地域にしていくかという将来像をビジョンとして描き、地域が進むべき方向を話し合っていただきたいということであります。
その描かれたビジョンに向かい、地域の力で、地域の課題に取り組んでいただき、まちづくりを進めることが重要であります。
二点目といたしまして、世代を超えて多くの人をまちづくりの担い手として巻き込んでいただきたいということであります。
長森東小学校の校庭には、「汎愛碑」がございます。「汎愛」には、差別することなく、広く平等に愛することという意味がございますので、この言葉通りに、長森東地域の皆様には、世代を超えて互いに協力し合い、一緒に活動していただき地域の繋がりの強いまちづくりをしていただきたいと考えております。
今後、さらに、まちづくりを進めていくためには、住民、地域のコミュニティ、岐阜市の三者の繋がりが重要です。
本市におきましても、自治会やまちづくり協議会の位置付けを明確にするとともに、行政も積極的に支援する姿勢を示すため、昨年、岐阜市住民自治基本条例の一部改正を行いました。
そうした行政の支援も活用しながら、地域の力でまちづくり協議会を大いに盛り上げていただきたいと考えております。
最後に、今後の「長森東汎愛の郷づくり協議会」のますますのご発展をご期待申し上げますとともに、本日お集まりの皆様のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。
令和2年2月29日
岐阜市長 柴橋 正直